いちご栽培において、先白果(果実の先端が白くなる症状)は収量と品質に大きな影響を与える問題です。この問題の解決には、カルシウムとホウ素の適切な管理が重要です。
先白果は、果実の先端部分が白色になる異常果で、以下の特徴があります。
1.果実先端の雌しべが受精しないことが直接的な原因。
2.先端の雌しべに受精能力がないか、成熟が遅れることで発生。
3.大果系品種(アイベリー、とちおとめ、やよいひめ、紅ほっぺなど)で発生しやすい。
4.大きな果実ほど発生率が高い。
先白果の主な原因
1.窒素過多
・花が大きくなりすぎる
・カルシウムの吸収を阻害
・ 果実先端の雌しべの成熟が遅れる
2.草勢過多
・過剰な施肥により草勢が強すぎる
・ カルシウムの果実への分配が阻害される
3.カルシウム吸収不良・水不足による乾燥…カルシウムは水とともに輸送される
・なり疲れによる根量低下…根の吸収能力が低下
・窒素・カリウム・マグネシウム過多…拮抗作用でカルシウム吸収が抑制
4.環境要因
・温度・湿度の大きな変動
・曇天から急な晴天への変化
・高温多湿環境
今回は、 カルシウムとホウ素での対策を提案いたします。
まずは、それぞれの働きです。
1.カルシウムの働き
・細胞壁の構成要素として必要不可欠
・細胞分裂と細胞膜の維持に重要・導管を通って移動するが、一方通行で移動が遅い
・新しい組織(新葉、ガク、果実先端)で特に必要
2.ホウ素の働き
・細胞壁に柔軟性を持たせる役割
・カルシウムの働きを助ける
・受粉と受精に必要・植物体内での移動が困難
図式にすると下記のようになります。

弊社では、QS-S3をおすすめしています。

本資材は酢酸カルシウムとミネラルが植物の実を硬くします。
硬くする以外にもカルシウム不足による、生理障害の軽減効果があります。例えば、チップバーン、尻腐れ、芯腐れ、軟果、発酵果、果実先枯れ、ボケ果、葉先枯れ、ス入り等に効果を発揮します。
微量要素であるミネラルの配合に秘密があります。
資材の内容です。
酢酸カルシウム[4.05%]、水溶性苦土[2%]、水溶性ホウ素[0.3%]、水溶性マンガン[0.1%]、亜鉛[0.05%] を含有した液体複合肥料です。
ちなみに実を硬くする効果が期待できる成分は次の通りです。
1. カルシウム – 細胞壁を強化し、果実の硬度を高める
2. マグネシウム - カルシウムの吸収を助ける
3. ホウ素 – 細胞壁の形成に関与
4. マンガン – 植物の代謝に重要な役割これらの成分をQS-S3は全て含んでおります。
資材の効果です。
イチゴ、リンゴ等の果実を硬くします。
・チップバーン
・尻腐れ
・芯腐れ
・軟果
・発酵果
・果実先枯れ
・ボケ果
・葉先枯れ
・ス入り
等のカルシウム不足による、生理障害の軽減効果があります。
使用方法です。
灌水の場合…高設栽培の場合は半分量になります。
初回…1 ~ 3ℓ/10a
2 回目以降7 日毎…1 ~ 3ℓ/10a を灌水します。
倍率設定が出来る場合は1000 倍希釈液を灌水します。
実が柔らかくなった場合に、肥効がはっきり表れる製品ですので、是非、ご活用下さい
この時期には在庫が少なくなる商品です。お買い求めはお早めに。

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