こんにちは。
QS agri の桜間です。
今回は、QS栽培による親株の定植について解説します
3月はシーズン真っ盛りで非常にお忙しい時期だと思いますが、親株の定植は遅くとも3月末までに終わらせましょう。4月以降になると、ランナー発生が不良になるリスクが高まります。
親株とは?
親株とは、収穫を目的とせず、子苗を確保するために専用で育てる株のことです。
親株から伸びる「ランナー」に子苗が形成され、それを採苗・育苗して定植するのが、イチゴ自家育苗の基本です。
親株の選び方
親株選びは、次の三つの観点が重要になります。
1.ウイルスフリー苗(認定苗・無病苗)を使用します。
2.前年の収穫で生育旺盛・果実品質の良かった株を選抜する事です。
3.炭疽病・萎黄病などの病害に罹患していない株を厳選する事になります。
培地の準備
培地についても、次の三つの観点が重要になります
1.育苗の、土耕・露地栽培は、萎黄病・萎凋病など土壌病害のリスクがあるため、あまり推奨しません。
2.施設内では、プランター・ポリポット管理が安全です。
3.pHは6.0〜6.5に調整し、元肥は入れず、追肥で管理します。
定植の手順
まず最初に、ポット・プランターにpH6.0〜6.5調整済みの用土を充填します。
次に、クラウンが土の表面に出るよう浅植えにします。 ランナーの発生方向を考慮して植え付けてください。
その際、苗は、病害虫対策の為、地面には置かず、必ず架台の上で管理してください。
かん水
植え付け直後は株元へしっかり手かん水を行います。鉢土と床土の隙間を埋め、根の活着を促進するため、非常に重要な工程です。
活着の確認
次の三つが確認できれば活着成功です。
1.新葉が展開する事です。
2.葉が大きくなり、葉水が上がる事です。
3.葉がシャキッと立ち上がる事です。
活着確認後、施肥を開始します。
施肥については、弊社では、「QS灌水スタートキット」を推奨しています。
QS灌水スタートキットについて

灌水資材については4種類あり、混合して使用します。
1.QS-BH1という、微量要素入りの化成肥料です。NPKは、12-36-12になります。
2.QS-BH2という、微量要素入りの化成肥料になりますが、NPKは、11-11-33になります。
3.硝酸カルシウム
4.硝酸マグネシウムになります。
これらを混合して使用します。給液システムは1タンクでも使用できますが、2タンク式をおススメします。
弊社肥料は濃度が高く、リン酸とカルシウムが結合するため、「肥料タンク」と「カルシウムタンク」に分けて使用します。
希釈倍率については、肥料タンクは5000倍、カルシウムタンクは6500倍で灌水します。
ECコントロールが出来る場合は、EC0.6でお願います。
QS灌水スタートキットの特徴
QS灌水スタートキットの特徴は次の四つになります。
1.肥料5大要素+微量要素を網羅している点です。窒素・リン酸・カリウム・カルシウム・マグネシウムをバランス良く配合しております。
2.葉面散布との併用で高温対策が可能な点にあります。有機酸カルシウム・珪酸により抵抗性誘導を高め、植物体を強化します。また、未消化窒素を同化する働きがあります。これは、曇天時に光合成量が少ない場合でも、有機酸が糖の代わりをし、窒素同化を進める能力があるという事です。
3.高濃度のリン酸が、花芽を増やし、収穫量が増える事です。
4.甘く大きな果実づくりができます。ミネラルで微生物を活性化し、土壌処理能力を向上させます。さらに、高濃度の化成肥料が、甘みとコクを引き出します。
葉面散布の実施について
併せて葉面散布も行います。
弊社では、「QS葉面散布スタートキット」を推奨しています。
QS葉面散布スタートキットについて

葉面散布資材についても4種類あり、混合して使用します。
1.アミノ酸資材である、QS-B3です。NPKは、3-9-3になります。
2.アミノ酸資材である、QS-B4です。NPKは、2.5-2.5-7.5になります。
3.有機酸ミネラルカルシウムである、YMC-Eになります。
4.珪酸である、Siになります。
これらを、4種混合し、1000倍に希釈したものを、週に2〜3回、低い位置から優しく散布します。
これにより、高温にも強い苗づくりが行えます。
主な効果について
主な効果については次の3点です。
1.アミノ酸で、光合成産物の消費を抑え、貯蔵養分を蓄積します。
2.有機酸カルシウムで抗菌作用、カルシウム補給、未消化窒素を消化できます。
3.珪酸により、細胞壁を強化、耐病性を向上、環境ストレスを軽減させる事が出来ます。
親株定植後の管理ポイント
親株定植後の管理ポイントは、二つあります。
1.根張りを良くする事です。初期の根量確保が、ランナー数と苗質を左右します。灌水は少量多回数で、乾燥させすぎないように注意します。
2.温度管理です。適温は、20〜25℃です。30℃を超えると生育が低下します。春から初夏にかけては、遮光に加えて、遮熱対策が重要になります。
まとめ
1.定植は3月中、遅くとも3月末に完了させます。
2.ウイルスフリー無病苗を使用します。
3.施設内ポット栽培が安全です。
4.地面への直置きはNGです。
5.クラウンは浅植えして、更新根を確保します。
6.活着確認後に施肥を開始します。
7.次郎苗から、三郎苗を採苗ターゲットにします
親株定植が成功すれば、良質な子苗を多く確保でき、
秋以降の本圃定植・高収量につながります。
QS肥料は、高品質な作物を目指す農家様にとって有効な選択肢です。
ぜひご検討ください。

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