イチゴの栽培時、曇天が続いて、収穫量が減った場合の対応とは

イチゴがお日様を好む事は良く知られていると思います。
曇天が続くとなんだか、収穫量が減ってしまって…。
という相談が最近有りましたので、対策を共有させて頂きたいと思います。

結論から言うと、アミノ酸肥料の葉面散布をお勧めしています。

なぜアミノ酸肥料なのか

については、少し植物生理のお話から始めなければいけません。曇天だと光合成ができないことはご存知の通りだと思いますが、少し光合成についておさらいします。

炭酸同化作用(光合成)について

光合成とは、葉緑体が二酸化炭素と水からブドウ糖と酸素を作る作用のことを指します。

このブドウ糖が重要な役割を果たしていますが、もう一つ、窒素同化についてもおさらいします。

窒素同化作用について

植物は根からアンモニア態窒素や硝酸態窒素という無機態窒素を吸収します。それに先ほどの光合成で得たブドウ糖を使用して、アミノ酸やたんぱく質を作ります。

具体的には、アミノ酸はアンモニアとブドウ糖を結合して作ります。さらに、そのアミノ酸とブドウ糖を結合してできたものがタンパク質になり、葉や茎、果実を作ります。

まとめると、

アンモニア+ブドウ糖=アミノ酸
アミノ酸+ブドウ糖=タンパク質≒果実

となります。

簡単に図式にすると下記のようになります。

アミノ酸を作るのにも、タンパク質を作るのにも、多くのブドウ糖が必要になります。

しかし、アミノ酸を直接吸収させるとどうなるでしょうか。そうです、アミノ酸を合成するためのブドウ糖が不要になります。そのため、アミノ酸で吸収された分だけ、ブドウ糖の消耗が少なくなり、植物体内に蓄積されます。これが貯蔵養分で、美味しさや甘さなどの品質向上に寄与します。

アミノ酸の吸収が糖度アップや多収穫につながる理由はここにあります。

さらに、葉面散布を行うことで、転流が最小限に抑えられ、いわゆる上物に直接作用する効果が現れます。これがアミノ酸肥料の葉面散布をお勧めする理由です。

QS肥料の葉面散布セット

弊社からも、アミノ酸液肥であるQS-B3、QS-B4を中心とした、葉面散布のキットを販売しております。

詳しくは下記URLを参照なさって下さい。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/qsagri/qs23.html

さらに、QS肥料の葉面散布セットには、YMC-EとSiという製品がセットされております。

YMC-Eは有機酸ミネラルカルシウム肥料です。カルシウムは、細胞壁を構成する重要な元素であると同時に、ブドウ糖の転流にも重要な成分でもあり、肥大や甘味に大きく関係します。QS肥料の有機酸ミネラルカルシウムには、他の肥料成分の阻害をすることも少なく、吸収や植物体内の移動性に優れているという特徴があります。

Siは珪酸資材です。珪酸には根の活性を高め、表皮細胞や茎葉も強化される効果があります。また、光合成を高く維持する事が出来る為、糖度を高め、鮮度保持効果も期待出来ます。さらに、病気に対する抵抗性の誘導が向上します。

このように、QS肥料の葉面散布スタートキットには、いちご栽培における葉面散布に必要不可欠な成分が十分に配合されております。是非、ご活用下さい。

詳しくは下記の動画をご覧になって下さい。

葉面散布スタートキット
QS式栽培スタートキット
QS式栽培
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この記事を書いた人

qsagriのアバター qsagri 代表取締役

株式会社 QS agri 代表取締役の桜間秀太です。
2022年5月9日に同志社大学京田辺キャンパスにて創業開始致しました。
肥料の販売及び開発を行っております。
農業の現場を通して培った10年間の経験で、新規就農の方、行き詰っている方、更に向上心の有る方を最大限応援致します。
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